怪談系 最終回

もしかしたら、少数の方が続きを気にしておられるかもしれないので、20年経った今でも思い出すと怖くなりますが、思い出したついでに書いちゃいます。
まだまだ夏の暑さが続いているもんね。少しでも涼しくなれば・・・





決して、霊を からかっちゃいけない。

その日を境に、自分たちのキューピッド様ブームは幕を閉じた。

ある休日、わざわざ自宅に友人3人で集まってキューピッド様をした。
大きな画用紙を用意し、そこにハートやらひらがなやお楽しみコーナー等々を色々記入し、今までで一番豪華版(?)のキューピッド様用紙を作成した。
意気揚々に呼び出す。
”彼”は、すぐに訪れた。

まず一番に質問するのは、肌の色。
”白”だと善霊で”黒”だと悪霊。
”白”だと確認できたので、質問を開始した。

途中まで、何事もなくスムーズなやりとりが行われていたが、後半になると人(霊?)が変わったように質問の答えがとんでもない内容になってきた。

ちょっと不安になった私たちは、肌の色をもう一度聞いてみた。

「もう一度聞きます。あなたの肌の色は、白ですか?黒ですか?」

すると、鉛筆は、”白”に向かって進んだ。
ホッとした瞬間!
鉛筆は、ギューンとUターンし、すごい速さで”黒”に向かっていき、”黒”という文字を真っ黒になるまでグルグル囲んだ。最初から、悪霊が来ていて嘘をついていたのだ。3人とも一瞬で凍った。

”悪霊”と分かれば、すぐに帰ってもらわないといけない。

何度も帰るようお願いしたが、帰ってもらえない。
二人とも鉛筆に触れている片腕がずっしりと重くて辛くなってきた。
腕がしびれてきたので、別の友人と交代しようとお願いしても聞いてもらえない。

「どうすれば、帰ってもらえますか?」

「し・ね」

というやりとりが何度も続いた。

長期戦になり、とにかく腕が辛くてしょうがなかったので、

「黒なら白が苦手かもしれない」

という安直な思いつきで、鉛筆を握ってない友人に白の絵の具をとってもらい、一か八か腕を真っ白に塗った。
すると、ふわっと軽くなった。もう一人の友人の腕にも塗り、二人とも少し楽になった。画用紙も真っ白に塗ってみた。
すると、鉛筆はブルブルするだけで動かなくなった。というか、動けなくなった。

「今、怯んでるかもしれないから、やめるなら今!」

と言って、せーので鉛筆から手を放し、その場で鉛筆を真っ二つに折った。
そして、すぐに庭に出て、紙も鉛筆も燃やした。

そのやめ方は多分、正しくない。まだ近くにいたかもしれないし、誰かに憑いたかもしれない。
本当は、ちゃんと帰ってもらわないといけなかったんだろうけど、この時はしょうがなかった。
しばらくは、何かが起こるかもしれないと、3人は怖くて仕方なかった。



その最後のキューピッド様を終えた後、何事も起こらなかったが、もう誰もしようと言わなくなったし、私も二度とやろうなんて思わない。
霊界の人に遊び半分で失礼なことをしてしまったと深く反省した。



でも、私が死んで、うっかり浮遊霊になってキューピッド様として呼び出された時には、ちょっと笑いをとってやろうと思っている。(キューピッド様はあまり人の霊はないと聞いているが、犬系なのでアリかも・・・)
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by mikichanpoo | 2008-09-20 22:22 | ひとりごと